鑑定方針

先天運と後天運について

姓名統計学に基づき姓名に秘められたメッセージを紐解いていくこと、これは一般的に“姓名鑑定”と呼ばれています。「私の名前は良い?」「悪い?」よくこんな問いを受けたりいたします。しかし名前に良い、悪いはありません。当方では“名前が変わらない限り一生その運命を辿る”という姓名鑑定の解釈は一切引用致しておりません。

幸せな感覚と笑みの絶えない時間は、周囲にプラスのエネルギーを放ちます。しかし皮肉なことに私たち人間はひとりぼっちでは常に満ち足りた気持ちを味わうことはできません。私たちはみな、孤独感や不幸を感じるに至る[何らかの不適切な心理傾向・行動傾向]を持って生まれてきているからです。

人としての生涯に課せられた課題とは、この人間らしいともいえる自己の[心理傾向・行動傾向]と向き合い、新しい自己発見を積み重ねていくことに他なりません。それは時として非常に厳しく感じられる事ではありますが、自己のエネルギーをプラスに転化する能力や、人生を思いどおりに動かすことができる力が「自分の中に備わっている」という事に気づきを得るための最短コースなのです。

三つのことがら先天運-[先天運]とは個性のことです

私たちが人生を生きる中で「自分には絶対に選択権が与えられていない」と思われていることがあります。ひとつは、自分が生を受ける場所(※1環境)です。自分の両親…父と母、兄弟姉妹を生後選び直すことはできませんし、選んだ記憶を持っているわけではありません。それらは出生地とよばれ生涯のものの見方考え方に大きな影響をもたらします。

次に自分の生まれるとき(※2出生日)です。人間の生年月日は、その人の個性を教えてくれるものとして様々な統計学と成って学問として今に残されています。そして最期に自分が生涯使用する姓名(※3言霊/数霊)です。私たちの姓名は生涯を送る間はもちろんのこと、生涯を終えてさえもこの地球上で音(言霊)として発せられることになります。まさに自分の姓名は、自分の分身であり存在そのものともいえるでしょう。この-選択権がない-と思われている三つのことがらの中に、科学では解明することが出来ない先天運というものが宿っているといわれています。

[先天運]-それは宇宙そのものです

すべての人間は姓名と生まれた日(生年月日)を持ちます。姓名は言葉(音)、生年月日は(数)で示されていますが、数にはすべて数霊、音にはすべて言霊が宿っているといわれています。全てがエネルギーです。もちろん惑星そのものにもエネルギーが宿っているということは言うまでもありません。例えば-ある場所のある時期は太陽に近く暑いから夏-というように、地球上で生命活動を営む私たち人類は、宇宙の星々の配列に大きく影響を受けています。

このように人間は宇宙の一片としてこの地球に生を受け暮らしていることを思うとき、悲観的に捉えられがちな[宿命]は、むしろ人間の大きな財産だと解釈することができるのです。[先天運]それは宇宙そのもの-だから科学では解明できないわけです。私たち人間の魂に宿っているエネルギーは まさに小宇宙であり、それは無限の可能性そのものなのです。

人間として生まれ、人は皆何かしらの苦しみを味わいます

人生の荒波と表現されているように、苦境も人間それぞれに与えられています。太古の昔から人間は「宿命の転換」を神に祈り信仰の歴史を刻んできたのもそのためです。

しかし、すべての人は「自分の一生は宿命である」と諦めて生きることなど致しません。人間には豊かになりたいという欲求があり、「愛されたい」「仲間に属したい」「他の役にたちたい」というように私たちは様々な願望を持ちます。この強い願望が努力という形になって現れて、幸せを求めて豊かさを求めて日々懸命の働きをさせているのです。

海の大波・小波のように繰り返される地球上の生命活動、これが私たちの生活です。人間は自然の力、宇宙のエネルギーと一体となって今ここに存在している…、そう理解できたとき、命を運ぶと書く[運命]の意味が喜びと共に腑に落ちていきます。自らが自分の運勢を運んでいると腑におちた時、こころの悩みが進化に変化していくのです。問題と解決がセットといわれるのもこのためです。このサイクルを何度も何度も繰り返し、私たちは宇宙の分身として無限の進化を旅している存在なのです。

宇宙は無限と拡張-自らが創りだす運勢、それが[後天運]です

私たちが生活している銀河系の中で地球の大きさはどれくらいなのでしょうか。夜空に輝く星々を見上げると、私たちの生命の中には大きな可能性が秘められていることを否定できません。-流れに逆らうべからず-ということが先人の叡智のほとんどに示されているのもこのためです。

命を運ぶと書く運命は、その時々の社会環境、家庭環境、事故や変化する運勢をいいます。それゆえ、人の運勢は無常であり普遍の神秘、生まれてきて今ここに存在していることは奇跡の中の奇跡…、そしてまた人生において繰り広げられる様々な出会いも魔法のような奇跡といえるでしょう。

個人に宿るエネルギーとは素晴らしい個性のことであり、それは宇宙が織り成す無限に輝く可能性です。すべての人間に授けられている個性は、誰かに差し出され「役立ち喜ばれる」ためにあるのであり、私たち人間は自分という存在の意義を確かめるために、ここ二元性のフィールド・地球に生まれてきました。本来その全てが[長所]そのものであり、誰もがみんな幸せを感じるために生かされているのです。

どうか自らの中に宿る愛おしい可能性を発見してくださいますように。
本書が健やかな人間関係づくりにお役に立てましたら幸せです。

聖上流統計姓名学 姓名鑑定士
緒方 章江

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